すみつかれ
結婚するまですみつかれという料理を食べたことが無かった
「うわーこれ美味しいですねー。」と言う私に姑は
「変わってるね、最初は皆嫌がるのに。」と呆れたような顔で言ったのが
今も忘れられない
実家の母に、八千代町では二月にすみつかれというのを作って食べるんだけど
聞いた事ある?と聞くと
知ってるけど、ああいう物は一度作り始めると
毎年作らなければならないような空気があるので
私は作らない、というなんとも母らしい答えが返ってきた
一月の終わりになると酒屋から酒粕が大量に届く
すみつかれは大鍋で何回も作って皆で分け合って自宅に持ち帰るし
お店でも食べる
歯の大きい木製のおろし金みたいなやつで
大根を何本もすりおろすのが大変で
一度だけ私も大根をすりおろしてみたけれど
あまりに力が要って重労働なので直ぐに逃げた
あなた作る人私食べる人で
何も手伝わず当たり前のように沢山食べる
御赤飯と一緒に食べるのが最高で
その家によって入れる材料も違っていて
親戚からも、すみつかれと御赤飯がセットで届くので
色んな味を楽しめる
すみつかれを嫌いな人もいるらしいけれど
こんなに飽きずに食べられて
美容と健康にも良くて
ヘルシーだから太らない料理って、なかなか無いと思う
そして二月の節分時期だけ作るというのもなんだか
季節感があって良いのかも知れない
夫曰く今年の八幡屋のすみつかれは最高の出来映えだそうです