着物を着ていて偉いからとご褒美を頂いた話
その年配の女性は恐らく九十歳くらい
小さな可愛いおばあさまで
車椅子を利用されています。
*時頃行くから玄関までお迎えに来ておくれと
必ず事前にお電話をくださいます。
玄関で送ってきてくださった方の車から車椅子に乗り換えて
お部屋までお送りします。
ほんの少しの時間ですがお話をします。
「あんた可愛い顔をしているね。」
「本当に可愛い顔だ。」
「着物が似合うね。」
「着物は自分んで着るのかい?」
「着物を着ていて偉いからご褒美をあげよう。
五千円あげてもいいんだけど
今日は二千円だ。」
五千円と二千円の違いは何だろう?と思いながら
ありがたく頂戴して
いつもはアルバイトの人達にお茶菓子など買うのですが、
2回も可愛いと言われて嬉しかったので
帯揚げを買う時の足しにしました。