〇〇ちゃんからの着物

今から6年前のこと(東日本大震災のあった年)

幡屋に入って3年くらいになり

やっと着物を着る気になったので

着物を着るので着付け教室に通ってる事を話すと

あっという間に八幡屋の女将は着物を着るらしいと

話が広がって、

着物をあげるから取りにおいでと何人かの方から声がかかり

私としては、着物なんてタダで貰うわけにいかないし

気に入らなくても一応貰って御礼をしなくてはならないだろうと考えました。

 

 〇〇ちゃんは時々バイトに来てくれている人で

顔を見るたび家においでと言われ

着物を見に行きました。

 

テーブルに山と積まれた着物を見て呆然・・・

気に入らないどころじゃ無い

どれも素晴らしい

しかも新品、しつけのかかったままの見事な着物と帯

どれも欲しくてローンを組んで買ったけど

着ないで終わっちゃった。

孫達に入学祝いをあげたいので気持ちでいいから箪笥ごと買って欲しいということでした。

 

私はその時既にかなりの枚数を所有していたし

とてもこんな高価な着物は仕事で着れないと

その日は帰りました。

 

帰宅後夫に素晴らしい着物だけどとても買えないと言うと

箪笥もまとめて50万ならと言ってみたら?

中古屋に引き取ってもらってもそんな金額にはならないと思い彼女に話すと、

快く譲っていただけることになりました。

 

 

後日仕事に着れるよう汚れ防止加工に呉服屋さんに出しました。

 

奥さん本当にこれ仕事に着るんですか?

もったいない、どれもたぶん百万円でも買えません。

と言われ

ああやっぱり、でも、私が着れば毎回大勢の人に見てもらえて着物も嬉しいかもしれない。

そう思いながら、なかなか袖を通すことが出来ずにいます。

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