着物の着付け一発勝負

3月11日は震災の日でした

 

私は震災のあった年から着物を着始めました

震災の少し前から金子屋さんに着付けを習いに行き始め

震災のあった日以降、着物を着る雰囲気ではないからしばらくやめておいた方が良いかもと言われ、また金子屋さんに通い出したのは震災から半年位過ぎてのことでした

 

生井さんは早く着られるようになる事が先決だからといって

普通は着物のたたみ方などから覚えて行くそうですが

ひたすら早く着ることに専念して週1回通い3ヶ月くらいで

今日から着物でお店に行きなさいよ

毎日着ることが一番の練習だからねということで

その日以降7年間ほとんど着物で仕事をしています

 

着物を着始めたとき

明日はすんなり着物を着れるだろうか?と毎日不安でした。

帯がだらけたり、帯締めが帯から飛び出したり

気が付くと大変な事になっているので

一日中着物の着崩れの事が気になっていたものです

それでも毎朝私は時間ギリギリで着物を着始めます

着物の着付けは一発勝負やり直さないと決めているからです

納得がいくまで着なおしていたら、いつまで経ってもお店に行けません

それでもかれこれ7年が経ち

2000回以上は着物を着ました

1000回くらい着た頃、やっとうまく着れるようになったような気になったものですが

今思うとまだまだでした

そして今も、まだまだと感じています。

 

いつも着物をゆったり着ているところが良いわねと言われますが

当の本人としては至ってきちっと着るつもりで頑張るのですが

結果はゆったりになっているというわけです。

 

この間着付けに6時間かかっちゃった汗だくになったと言った人がいました

名古屋帯と思って買っておいた帯が袋だったことが原因だそうです。

朝寝坊した日、私はお化粧して髪を結って着付けを終えるまでを

20分でやった事があります

仕上がりはともかく20分あれば出来ない事は無いんだなと思いつつ

普段は朝ドラを見ながら30分〜40分くらいかけて支度をします

もう若くないのですから、あくせく日々を過ごしたくありません

 

着物を着始めたのは震災の年だから7年前、八幡屋の仕事を始めたのは

着物を着始める3年前からだから10年前

これが大雑把な私の八幡屋での歴史です。

 

 

 

 

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