LPレコード盤からiTunes 終わった時代のこと
独身の頃お給料を貰うと
毎月欲しいLPレコードを買った
大きいレコード盤は二枚買うと結構な重さだった
一枚3000円くらいしたので
買うのは毎月せいぜい二枚くらいにしておいた
女の人は服を買ったり美容院や化粧品やらでお金はいくらあっても足りない
本も沢山買いたかったので、新しいレコードを繰り返し聞いた
LPレコードはプラスチックの丸い円盤にある溝に
針を滑らせて音を出す
針をレコードに載せるときしくじると、その部分にキズが出来て針が飛ぶ
気に入っている曲ほど良く聴くのでキズが出来てしまう。
そうなったら、我慢して聞くか買い直すしか無い
LPレコードは今思い返しても随分大きかった
本のような厚みは無いけれど
毎月の様に買い集めているとたちまち場所塞ぎになる
それでもLPレコードがCDに移った時
きっと皆寂しく感じたと思う
CDはデジタルだからキズは付かない
けれどLPレコードのジャケットの楽しみは無くなってしまった
このLPのジャケットの楽しみを今の時代の人達に理解出来るだろうか?
LPからCDになってiTunesでは
音楽も本も映画も物体が無くても楽しめるようになった
小さな端末で何もかも視聴出来る
LPで買った事のあるアルバムをiTunesで購入すると
LPジャケットと同じ画像が端末に表示される
そうだ、この写真だった
アルバムの内容を識別するためのアイコンなので
懐かしいとは思うけれど嬉しくは無い
そのうち手の中のこの端末さえ無くなるかも知れない
その頃は何がどう変わってもさして驚かないだろうと思う。